今週のレビュー

(コロナ対策進捗)
アメリカで約56%、ドイツ約60%、フランス約58%、日本約35%と日本国内も週間で3%程度接種率が伸びてきています。
19日:米政府が 英渡航規制を4段階で最も厳しいレベルに引き上げ
24日:EU圏で米モデルナについてこれまでは18歳以上にしか接種が認められていなかったが12~17歳への承認を発表しました。

(ドル円)
週間価格推移:109.12 -110.61 円
ドル円は週足で上値幅は変わらず下値を更新する展開でした。
週前半は欧米株の急落や米長期金利の低下を受けて価格が急落しましたが、後半で欧米株反発、米長期金利の急上昇で110台に回復する展開でした。

(ユーロ円)
週間価格推移:128.66 -130.36円
ユーロ円は週足で上値、下値ともに更新する展開でした。
ドイツやベルギーを襲った豪雨で洪水災害の影響もあり欧州株が急落。 ECBによる金融緩和の長期化観測が重石となりユーロは総じて下落の展開となりました。
注目のECB理事会では、
・物価の一時的な上振れを容認する姿勢が明確化
・資産購入プログラムも少なくとも2022年3月末まで継続
・「PEPPの終了議論は絶対的に時期尚早」「インフレ圧力は一時的」といったラガルドECB総裁発言があり早期テーパリング期待は後退

次週ポイント

(ドル円見通し)
来週はFOMC、GDP速報値+関連指標に注目です。
米GDPは続伸が予想されており価格上昇の要因になりえますが、米国で拡大している新型コロナウイルス変異種(デルタ株)の影響とFOMCでの早期テーパリング期待が進むか後退する次第で方向性が決まりそうです。
少し前まではFRB当局は早期テーパリング論が加速している心象でしたが、最近はデルタ拡大の影響かと思いますが、ここにきて賛否両論で意見が分かれているようなので週後半のFOMC+GDP発表で大きく振れるか、影響が干渉し合って結局上値、下値ともに限定的になるのか読めない状況です。

(ユーロ円見通し)
来週は欧州圏のGDPに注目です。
欧州GDPは続伸することが予想されており予想通りなら価格上昇が見込まれます。
ECB定例理事会も既に終了していることもあり、来週のGDP結果の他に影響を受けそうな材料もないので、GDP結果が反映される値動きになると思われます。