今週のレビュー
(コロナ対策進捗)
アメリカで約63%、ドイツ約67%、フランス約74%、日本約68%と日本国内も週間で4%程度ワクチン接種が進んでいます。
ワクチン接種率はほぼ同水準になったことから値動きに影響することはほぼなくなりましたので、次週からは次の話題の各中央銀行のテーパリング状況を書いていこうかと思います。
(日銀金融政策決定会合)
政策金利は据え置き
新型コロナウイルスの影響で引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している。これまで通り維持した。
(FOMC)
政策金利は据え置き
雇用統計が適切であれば、11月テーパー開始の可能性
経済は資産購入ペース減速の条件達成に向けて進展
FRBの国債購入縮小は速やかに正当化される可能性
データによると、経済は引き続き強まっている
インフレは一過性の要因により上昇
新型コロナデルタ株流行が回復抑制
(ドル円)
週間価格推移:109.13 -110.77円
ドル円は、前週比で上値を更新する展開でした。
週前半は中国の不動産大手の中国恒大集団を巡るデフォルト懸念で世界的なリスクオフ到来、米金利低下に伴うドル売り圧、米FOMCを控えた警戒感が重石となり大きく下落しました。
週後半では中国恒大集団デフォルト懸念の後退や、それを背景としたリスク回避ムードの後退、FOMCにおけるテーパリングの事前告知により大きく持ち直し上値を更新する結果となりました
(ユーロ円)
週間価格推移:127.92 -129.82円
ユーロ円は週足で大きく下落し、戻しをする展開でした。
ほぼドル円と同じ中国大集団デフォルト懸念による値動きでしたが、テーパリングとドイツ選挙により懸念が残り、戻しするものの上値を更新するまでには至らない結果となりました。
次週ポイント
(ドル円見通し)
来週はGDP発表に注目です。
先のFOMCでテーパリングの姿勢が明確になったことから、基本は上昇するかと思いますが、中国大集団デフォルト懸念は後退したもののまだ完全解決には至ってないことから注意が必要です。
(ユーロ円見通し)
次週は、ドイツ総選挙の結果やPMI改定値に注目です。
先のECBによる金融緩和の長期化姿勢で米国との金融政策格差がより明確になりましたので、ドル買ユーロ売りが誘発されやすい状況になっています。
また直近のPMI等の欧州経済指標が軒並み冴えない結果だったこと、ドイツの選挙で政権交代される可能性が高いことから政局不安に陥る可能性があるため、一旦は上値に行くものの再度下落していく材料が多い状態です。