今週のレビュー
(コロナ対策進捗)
アメリカで約54%、ドイツ約55%、フランス約50%、日本約24%前後と日本を含め米、欧州圏では1%、日本国内では4%程度接種率伸びています。
(ドル円)
週間価格推移:110.48 -111.64 円
ドル円は週間で上昇する週でした。
ダラス連銀総裁やフィラデルフィア連銀総裁による早期テーパリングを促がすような発言や、米ADP雇用統計などの米経済指標の良好な結果を受けて上値を伸ばす結果となったと思われます。
(ユーロ円)
週間価格推移:131.27 -132.42円
ユーロ円は上値が重い展開となった週でした。
ECB専務理事の「ECBは政策措置をすぐに縮小すべきでなく、PEPPの異例な柔軟性を維持すべき」という早期テーパリング後退ともとれる発言や、オーストリア中銀総裁による「インフレが弱いため利上げの余地はない」とのハト派的な発言、メルケル独首相による「欧州の完全回復までにはまだ長い道のりがある」、ラガルドECB総裁による「変異株の蔓延で欧州圏は景気回復の観点で不確実性に直面している」 との悲観的な発言、欧州圏における新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大懸念などでドル買、ユーロ売りで上値が重くなったと思われます。
次週ポイント
(ユーロ円見通し)
来週はEU経済指標のサービス担当者PMI改定値、ZEW景況感調査に注目です。
このところECB当局や欧州中銀による早期テーパリング否定っぽい発言が相次いでいるのでこの流れは当分変わらないでしょうし、新型コロナウイルス変異種(デルタ株)拡大懸念は引き続きあることから次週も引き続きヨコヨコor下落方向になる可能性があります。
(ドル円見通し)
米当局者発言による早期テーパリングの発言が頻発し強気な相場状況は続いてますし、最近は米国は早期テーパリングに積極姿勢、日本や欧州圏は早期テーパリングから遠いor消極姿勢で【金融政策格差】というキーワードが目立ち円やユーロを売ってドルは買われる構図になってますのでドルは引き続き上昇基調になる可能性が高いです。