FXとは?
FXとは”Foreign Exchange”の頭文字をとった名称で、外国為替証拠金取引というのが正式名称です。FXをものすごく簡単にいうと、日本を含めたいろんな国々の通貨の価値や金利の差額を利用して利益にしましょうという投資方法です。
FXで利益を上げる方法は2つ
方法1.通貨売買で利益をあげる
各国の通貨の価値は変動しています。それの変動差を利用して通貨同士を売買することで利益を上げる方法です。
円(JPY)と米ドル(USD)を例にすると、1ドル100円で10,000円分買ったとすると100ドル所有することになりますね。そして時間が経ち1ドルが110円になったとします。その時に100ドル全部売ったら、10円×100ドルで1000円分利益が出ました。これが通貨売買による利益のあげ方です。
逆に1ドルが90円になったら、-10円×100ドルで1000円損することになります
方法2.スワップポイントで利益をあげる
FXはスワップポイント(金利差調整分)と呼ばれる2つの国の金利差から毎日得られる利子で利益をあげる方法があります。
日本のような低金利の通貨を売って、豪ドル(オーストラリアドル)のような高金利通貨を買うと、その金利の差額を毎日受け取って利益にするという仕組みです。
金利差はポジションあたり数円~数十円くらいの小さな額ですが、数年単位の長期運用の場合はスワップポイントがたまっていくのでチリが積もればそれなりの金額になりますが、短期運用の場合はほとんど意味がないので考えなくても良いです。
スワップポイントはマイナスになることもあります。私の経験では毎日のスワップポイントはほとんどマイナスになっているので、これで稼ぐのはムリなんじゃないかなと思います。
FXの取引(ポジション)について
FXで実際取引することを「ポジション(建玉)を持つ」と言います。
ポジションを持つときには、通貨ペア、ポジション量、方向(買い/売り)を決めます。
①通貨ペア
USD/JPY、EUR/JPYなど、どの通貨とどの通貨で取引するかのペアを決める
②ポジション量(lots数)
FXでは、100,000通貨、10,000通貨、1,000通貨という単位で数量を指定して取引します。例えば3万通貨だったら、10,000通貨×3と指定します
システムトレードでは通常1lots=100,000通貨 なので、3万通貨だったら0.3と指定します。
※円建て取引では、1通貨=1円換算です
③方向(buy/sell)
買い(buy)、売り(sell)の方向を決めます。
・買い(buy)
通貨ペアの前の通貨の価値が上がればプラスになるポジション
(チャートなら上方向にグラフが伸びればプラス)
・売り(sell)
通貨ペアの後ろの通貨の価値が上がればプラスになるポジション
(チャートなら下方向にグラフが伸びればプラス)
※別名で買いのことを「ロング」、売りのことを「ショート」と呼びます
FX取引には証拠金が必要
FXで取引するには「証拠金」と呼ばれる資金が必要です。
証拠金の金額はレバレッジ倍率、取引する通貨ペアの種類、通貨ペアの価格レート、ポジション量によって変動します。
証拠金は取引を継続している間はずっと拘束される資金となり、取引を決済するとその拘束は解除されます。
イメージはFXで取引するために一定の担保金を事前に納めるといったところでしょう。証拠金は手数料ではないので取引が終了すると返ってきます。
ちなみに、新たに取引する時の証拠金として使える資金を「余剰証拠金」と言います。
証拠金がどれくらいかかるかは↓のサイトで調査できます。
証拠金シミュレーター
レバレッジについて
レバレッジはFXの最大の特長ともいえるもので、普通なら手元にある資金の金額分しか取引できないはずなのですが、「レバレッジ」をかけることにより手元にある資金の何倍、何十倍、何百倍もの金額の取引ができるようになります。
使えるレバレッジ倍率は証券会社によっても違ってきますが、日本のFX業者では最大25倍で、海外FX業者では10倍、20倍もありますが、数百倍~最大1000倍と言うところがあります。
たとえば手元に10万円あったとすると、レバレッジをかけないなら10万円をドルなどに換金するだけで外貨預金と何ら変わりません。
しかし、レバレッジを国内最大の25倍にすると10万円×25倍で250万分の取引ができるようになります。これがレバレッジの特徴です。
ちなみに私が使っている海外FX業者のレバレッジ倍率はGEM=最大1000倍、XM=最大888倍です。
ロスカット、追証
ロスカットとは資金が足りなくなりそうだから強制的にポジションを決済して解除しますよと言う意味です。ロスカットされる条件は「証拠金維持率」というものが関係し、証拠金維持率が口座にある資金を下回ることです。
ロスカット条件は証券会社によって異なります。
・GEM
証拠金維持率50%未満
・XM
証拠金維持率20%未満
・楽天証券
証拠金維持率50%未満
追証は「追加で証拠金を入金してください」という意味です。
ただ、追証には2つのケースがあって、払う必要があるもの、払わなくてもいいものがあります。
・追証を払う必要がある場合
FX取引損失が大きくポジションをロスカットし証拠金を返金してもその金額内で損失額を補えない場合は、借金のような扱いになり証券会社に払う必要があります。
たとえば1万の証拠金のポジションがロスカットされて追証が10万だったら、9万円分支払う必要があります。
・追証を払わなくてもいい場合
FX取引損失が比較的小さく証拠金で補える場合は、追証支払いのメールは証券会社からきますが「ポジション維持するなら追証を入金してください」という意味になり、ポジション継続しないなら入金しなくてもOKです。
確定損益と含み損益
FXを含む投資全般ですが確定損益と含み損益の2つがあります。
・確定損益
ポジションをクローズ(取引終了)して清算済みの損益
これがプラスなら儲かっているし、マイナスなら損切している状態です
・含み損益
ポジション維持(取引中)のその時のみなし価値のことです。
相場は変動しているので含み損益はその時その時で変動します。
今すぐに清算したらこれくらいのプラス、マイナスになる程度です。
通貨価格が変動する仕組み
通貨は買われたら価格が上昇し、売られたら価格が下がります。
売買のタイミングは、ポジションエントリー、ポジションクローズする時です。なおポジションクローズ売買のことをストップ買/売と言います。
FXでは通貨ペア(ドル/円など)で取引しますので、2つのペアの相対価格で相場変動します。さらに他の通貨でもドルや円が絡むペアだった場合は連なって変動します。
(例)ドル/円の場合
・ドル、円ともに平行線の場合
⇒横ばい(レンジ相場)
・ドル買、円据置きの場合
⇒小さく上昇
・ドル買、円売の場合
⇒大きく上昇+クロス円つれ高
・ドル売、円据置きの場合
⇒小さく下落
・ドル売、円買の場合
⇒大きく下落+クロス円つれ安