4/27 日本銀行
4/27に行われた金融政策決定会合のなかでコロナの第2弾対策を決めたようです。
企業資金調達強化策
CP、社債等買入れの増額
1)追加買入枠を大幅拡大して合計約20兆円を上限に買入れ
2)CP/社債等の発行体毎の買入限度を大幅に緩和す る
3)買入対象とする社債等の残存期間5年まで延長
中小企業/個人向け支援策
新型コロナ対応金融支援特別オペの拡充
①オペ対象を対象担保範囲の家計債務を含めた民間債務全般への拡大
②オペ対象を信金などの中小企業との取引が多い金融機関の拡大
③オペの利用残高に相当する当座預金の金利0.1%アップ
新型コロナ対応金融支援特別オペ :
コロナ対策の一環で金融機関に金利0%で貸し付けを行う制度
これにより、借り手側は低い金利で借りられるメリットがあり、金融機関の負担を下げることにより貸し渋りが低減される効果が想定される
資産買取の強化
①国債について上限80兆の枠を撤廃し積極的に買入れ
② ETF、J-REITをそれぞれ年間約12兆円を上限に積極的に買入れ
更なる中小企業向け対策検討
中小企業等の資金繰りをさらに支援するため政府の緊急経済対策等における資金繰り支援制度も踏まえた金融機関への新たな施策を検討
4/29 連邦中央銀行(FRB)
4/29に行われたの連邦中央銀行会合(通称FOMC)で以下のことを決めたようです。
フェデラルファンド金利の据え置き
・フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを0.00~0.25%に据え置く
【 フェデラルファンド(FF) 金利】
アメリカの銀行が連邦中央銀行に預けている無利息の準備預金の金利のこと
資産買取制度の継続
家計や企業への信用の流れを支えるため、引き続き財務省証券と政府支援機関(GSE)保証付きの住宅ローン担保証券(RMBS)・商業用不動産ローン担保証券(CMBS)を、市場の円滑な機能を支援するのに必要な規模購入する。
翌日物/ターム物 レポ取引の継続提供
オープン・マーケット・デスクは翌日物とターム物のレポ取引を引き続き大規模に提供する。
4/30 欧州中央銀行(ECB)
4/30に行われた欧州中央銀行(ECB)の会合で以下のことを決めたようです。
パンデミック緊急長期資金供給オペ(PELTRO)の開始
・5月からマイナス0.75%の金利で市中銀行に貸し付ける制度が開始
・6月から1年間にわたり、今までの制度である「貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)」の金利を、政策金利よりさらにマイナス1%とすることを開始
資産買取制度は現状維持
資産買取制度は、先に導入したパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を含め、現状を維持
主要政策金利は据え置き
リファイナンス金利を0.00%、限界貸出金利を0.25%、中銀預金金利をマイナス0.50%にそれぞれ据置き
今後の強化取組
①必要に応じ、そして必要とされる期間、PEPPの規模を拡大し、構成を調整する用意がある」と言明
②インフレが持続的に目標に向かうこと目的に必要に応じ全ての政策手段を調整する用意があると声明