今週のレビュー

(コロナ対策進捗)
アメリカで約60%、ドイツ約64%、フランス約70%、日本約55%と日本国内も週間で3%程度ワクチン接種が進み、国内進捗率は欧米諸国とあまり変わらい水準に近づいてきています。

(ジャクソンホール会議)
・パウエルFRB議長は「米国債などを買い入れる「量的緩和」の規模縮小について年内開始が適切」との考えを示し、緩和縮小の条件として「雇用最大化と物価安定の目標に向けた著しい進展」を掲げた。パウエルFRB議長は雇用について、「引き続き強力な雇用創出が見込まれる」と期待感を示した。
・経済学者らは「先進国が新型コロナウイルス感染拡大を受け導入した大規模な財政刺激政策で景気回復は加速したものの、新興国に対する恩恵は少なく、継続されれば悪影響が及ぶ」とする報告書を発表した

(ドル円)
週間価格推移:109.45 -110.23円
ドル円は週足で前週の上下ともに更新しない迷いチャートの展開でした。
米経済指標(PMI、GDPなど)が全般的に冴えない結果だったことで下落する場面もありましたが、米長期金利上昇や、株高の影響で連れ高となり結局下落幅を戻す展開となりました。

(ユーロ円)
週間価格推移:128.32 -129.80円
ユーロ円は週足で前週の若干上値を更新する週でした。
ジャクソンホール会議を控えた売りポジションの調整や、ドル売りユーロ買い材料(米経済指標の冴えない結果、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長がテーパリングに慎重な発言であったこと)でユーロが伸びる結果になったと思われます。

次週ポイント

(ドル円見通し)
ジャクソンホール会議が終わり、買い控えやポジ調整もひと段落したところだと思いますので、米経済指標の影響を受けやすい状況だと予想されます。
来週はADP雇用統計、ISM景況指数、PMI改定値がありますのでこれに注目です。
今はコロナデルタ株感染拡大次第のところ、金融当局の突発的なタカ派ハト派の発言が出たりするので、価格が上がる下がるは何とも読みにくい状態になっています。

(ユーロ円見通し)
ユーロもジャクソンホール会議が終わり、買い控えやポジ調整もひと段落したところだと思いますので、 引き続きドルの動向の影響を受けつつ、アフガン地政学的なリスクの動向に注目です。
また、来週は小売売上高、PMI改定値の指標イベントがありますのでこれに注目です。
ドルも読みにくいですがユーロはさらにドル売りの影響を受けやすい地合いになっていますので上がる下がるはさらに予想しづらい状態になっています。